【もしドラ】要点解説 組織の定義と顧客とは?マネジメントから学ぶ
こんにちは、マーシーです。
今回は、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」、
通称「もしドラ」を要約します。
ワシがピータードラッカーじゃ
似てないw
ピータードラッカーは経営の神様と言われている人物です。
著書『マネジメント』は多くの人に読まれている経営の教科書的存在です。
この「もしドラ」は身近な高校野球に落としこみ、
非常に分かりやすく『マネジメント』を解説してくれています。
ドラッカーの『マネジメント』に強く影響を受けながら、女子マネージャーみなみによって、
やる気のない野球部員が甲子園出場を果たすという物語です。
この記事では、組織を運営するうえで大事な2点【組織の定義と顧客とはだれか】を解説します。
組織を定義づけることが必要
企業や組織の定義とはなんでしょうか。
あなたは考えたことがありますか?
ドラッカーの『マネジメント』にはこうあります。
第1章 みなみは『マネジメント』と出会った
あらゆる組織において、
「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
つまり、野球部をマネジメントするには、
野球部はどういう組織で、何をすべきかをまず決めなければならないということです。
野球部なんだから野球をするための組織でしょ?
普通そう思います。
しかし、ドラッカーはこう言います。
そうじゃないんじゃよ!
わかりきった答えが正しいことは、ほとんど無いんじゃぞ
「自分たちの組織の事業は何かは簡単に答えられない」と書かれています。
だから、
野球部なんだから野球をする組織ってのは、違う気がする。。
マネージャーみなみはそう判断し、もがきます。
定義づけの答えはいったん置いといて、みなみは次に進みます。
組織の顧客/野球部の顧客とは誰か
ドラッカーのマネジメントにはこうあります。
第2章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。
顧客である。
顧客によって事業は定義される。
顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。
野球部の顧客は誰なのかを最初に決めなさい!
まず、野球部の顧客は誰なのかを決めよというのです。
「野球部のお客さん」を決めることで初めて、野球部の定義を決めることができるというのです。
野球部にとってのお客さんとは誰でしょうか?
野球を見に来る人でしょ?
普通そう思います。
ただそれは「十分な正解とはいえないよ」
と、『マネジメント』に書かれています。
ドラッカーはこういいます。
第2章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
「顧客は誰か」の問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。
やさしい問いではない。まして答えのわかりきった問いではない。
「野球部の定義は野球をすること」ではなかった。
だから野球部のお客さんも、野球を見に来る人ではないだろうと、みなみはそう考えます。
顧客とは誰か?を考えるヒントが実例をあげて出てきます。
破産寸前だった自動車メーカー「キャデラック」の事例です。
第2章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
われわれの競争相手はダイヤモンドやミンクのコートだ。
顧客が購入するのは輸送手段ではなく「ステータス」だ
この答えがキャデラックを救い、成長事業へ変身していきました。
この成功事例は、
キャデラックは、自動車を単に「輸送手段」と定義づけなかったことにあります。
「自分たちの顧客はダイヤモンドやミンクのコートを買うお客さん」という答えを導き出したこと。
それによりキャデラックは、「ステータス」という定義づけをすることができたのです。
みなみはこの事例からヒントを得て、
「野球部の顧客が誰なのか?」の答えにたどり着くことができました。
その答えは、こう結論づけました。
そしてついに「野球部の定義とはなにか?」の答えを導き出します。
野球部の定義とはなにか
感動!!
みなみは叫びました!
第2章 みなみは野球部のマネジメントに取り組んだ
「そうよ!感動よ!顧客が野球部に求めていたものは感動だったのよ!それは親も先生も学校も都も高野連も全国のファンもそして私たち部員も、みんなそう!みんな野球部に感動を求めてるの!」
みなみは「お客さん(顧客)に感動を与えるための組織」というのが野球部の定義だということを導き出しました。
野球部のすべきことは、
お客さんに感動を与えることなんだ!
顧客が求めているものは感動。
それが野球部の定義となりました。
そして最も感動を与える「甲子園に行く」ことを目標としました。
まとめと感想
いかがだったでしょうか。
この記事では、【組織の定義】と【顧客とは誰か】に絞り要点をまとめました。
僕は現実と照らし合わせながら本書を読み進めていきました。
本書の問いをまとめます。
・野球部の定義とは何か=「お客さんを感動させる組織であること」
・野球部の顧客とは誰か=「親、学校、全国のファン、野球部員など」
あなたは自身が所属している組織の定義と顧客を答えることができるでしょうか。
「組織の定義はなにか?企業の顧客は誰なのか?」の問いに答えることが求められてきています。
いつのまにか僕たちは、自分たちが作った製品やサービスを売りたいと考え、
自分たちで事業領域を狭めているのではないでしょうか。
事業存続のために、
「われわれの顧客はだれか?」を真剣に考えることが必要になってきている気がします。
すごく勉強になりました。
この記事では、定義と顧客についてのみ触れましたが、
ストーリーは続いていきます。
取り上げられるテーマはこんなかんじです。
甲子園出場まで、読み進めて頂くことをオススメします。
続きが気になる方はぜひ本書を読んでみてください。
では、次の書評でお会いしましょう。